ラダははブログ ~ラダックで 母 奮闘~

ラダックの都「レー」でザンスカール人の夫と子供たちと過ごす毎日

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神様に吸い付いてもらう

今日は、朝からお客様に同行して祈祷師(オラクル・ラモ)を訪問してきました。

訪れたのは、昨夏から何度もお世話になっている「パドマ・ラモ」さん


昨日夫が直接言って詳細を確認したところ、「10時半に来て」との事。

時間どおりにたどり着いたのですが、ぞくぞくと地元の人たちがやってくるためなかなか始まらず。

中にはイスラム教の家族も痛みを治療してもらうために来ていました。

結局総勢30人弱(病人の人たちおよび私たち)もの大群が小さな部屋にぎゅうぎゅう詰めになり、その中で神おろしが始まったのでした。

パドマ・ラモさんにニンチェンタンラという神様がおりてきて、一気に厳粛な雰囲気に。

始めはいつもと同じ「ここが痛いんです!!」という人たちが診断をしてもらっている光景でした。

しかし、一人のおばさんの登場で雰囲気は一変。


そのおばさんはチリン在住。

数年前に一度トランス状態に陥り、その後ずっと落ち着いていたのですが、またここ数か月の間頻繁にトランス状態に陥るようになったのだそう。

そこで旦那さんが意を決して、この異常な状態がはたして神様が乗り移っているものなのか、はたまた悪いもののせいなのかを確かめるために連れて来たということでした。

ニンチェンタンラの前に連れ出されたおばさんは、私たちの目の前で唸り、叫び、ひきつけを起こし、そして祈り、泣き・・・それはもう信じられない光景でした。

彼女に下された診断はなんと「神も悪いものも、両方ついている」という衝撃的なものでした。

そこでニンチェンタンラは、まずついている神様を彼女の体から出して、悪いものだけがついている状態にしました。


しばらく「お前は誰だ!」「お前は誰だ!」「お前は誰だ!」とニンチェンタンラが質問をくりかえすと・・。

彼女の口から突然はっきりと老婆の声が聞こえてきたのです。

話しぶりも完ッ全に老婆。

その老婆が言うことには、「自分はおなじチリンに住んでいる80才の女性だ、この女が憎い、私は年を取っているけれどこの女を殺すまで私は死なない!」

その老婆の発言にその場にいた皆様は「えぇぇぇぇ!!!!オンマニペメフン!!!」とビビりまくり。


そしてそのビビりまくる人々を尻目に、ニンチェンタンラは彼女の顔を殴りまくり、ツァンパ投げつけまくり、剣を突き付けまくり・・・。


ニンチェンタンラ「この女性の体から出ていけ~」

老婆「殺すまで出て行かない~」

ニンチェンタンラ、張り手張り手、張り手、そしてツァンパ攻撃、そして張り手。

ニンチェンタンラ、千手千眼十一面観音の仏画を老婆の頭の上に乗せて、「この観音様に「二度ととりつかない」と誓え!」

ようやく観念した老婆「了解いたしました・・・もうとりついたりいたしません・・・」と彼女の体から出て行ったのでした。


とたんに彼女の口からは今までと全く違う普通のおばさんの声が・・・。

この人は下手したら死ぬ。治療するから次の満月までは毎日ここに通ってくるように、とニンチェンタンラに念を押されて、「必ず通って参ります!」と神妙に返事をするご夫婦だったのでした。


ウソのような話ですが、これ全部お客様も私も実際にこの目でこの耳で体感した事実。

ガイドさんに聞くとこの「生きている人が生きている人に憑りつく」ことは「バモ」と言って、時には憑りつかれた人を死に至らしめる非常に恐ろしいことなのだそう。

それにしても怖すぎる。

ミカを経験している私にとって、この女性がいかに苦しんでこの祈祷師を訪問したのかが痛いほどわかりました。


さて、これまで私はお客様の付添や通訳だけで、実際に祈祷師に何かをお願いしたことはなかったのですが、今回は「頻繁に起こる吐き気を取り除いてほしい」とお願いをしました。

生活上のアドバイスをありがたくいただき、そしておなかに吸い付いてもらって、体の中の悪いものを取り除いてもらいました。

がぶがぶと吸い付かれた私のおなかからは、なんとも気持ち悪い黒っぽい液体が出てきました。

なんとなく吐き気はマシになった気がします。


衝撃的な2時間半、ラダックの日常生活は実に実に奥深い・・・。


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| 異文化体験記 | 16:47 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

失礼ながら、笑ってしまいました。その場に居たら笑えない雰囲気でしょうが、私だったらニヤついて祈祷師さんに睨まれてしまいそうですね。くわばら・・・。フィリピンでも、タイでも経験しました。香港、台湾の祈祷師さんは、もうちょっと現代的(好銭的)でしたかねぇ。でも、やはり信ずる方は救われるから、不思議・・です。創一っちゃん、元気ですかぁ。

| 狸爺 | 2012/03/14 07:40 | URL | ≫ EDIT

祈祷師

この記事を読んで「笑ってしまいました」という反応は実は多いのです。
でも、今回の状況では、結構みんな本気でビビっていまして、普段は私も爆笑しているはずなのですが、誰も笑っていませんでした。
不思議な文化に触れて、恐ろしいやら興味深いやら複雑な気分です。
創一は元気元気元気です!!


> 失礼ながら、笑ってしまいました。その場に居たら笑えない雰囲気でしょうが、私だったらニヤついて祈祷師さんに睨まれてしまいそうですね。くわばら・・・。フィリピンでも、タイでも経験しました。香港、台湾の祈祷師さんは、もうちょっと現代的(好銭的)でしたかねぇ。でも、やはり信ずる方は救われるから、不思議・・です。創一っちゃん、元気ですかぁ。

| jokosachi | 2012/03/14 10:45 | URL |















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