ラダははブログ ~ラダックで 母 奮闘~

ラダックの都「レー」でザンスカール人の夫と子供たちと過ごす毎日

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愛しのザンスカール 激痛に襲われる編


自分の事を「ザンスカール嫁」と思っている私にとって、2010年夏、そして今回2012年冬とザンスカールに行く度にひどい激痛に襲われたことは屈辱以外の何物でもありません。

チャダルを無事に終えて、ザンラ村、ウフティ村を経てようやくたどり着いたホンチェット村の夫の実家。

マネという「オンマニペメフン」を毎日唱えまくる行事にも参加し、幸せの絶頂を満喫していたところ、突然極度の嘔吐と腹痛が私を襲いました。


のたうちまわって苦しみまくる私をみたヤンペルの一言「アムチ(チベット伝統医学のお医者さん)呼んでみる?」

私「おおヤンペル様、お願いですからそんな事質問せずにさっさと呼んでください」

ということでやって来てくれたホンチェット村のアムチ・ムトゥップさん。


藁にもすがる気持ちで診てもらったのですが、その時私は奇跡のような体験をしたのであります。

すっかり生気をなくしてげっそりと横たわる私。

アムチが私の手を取った瞬間、私の両手が全く動かなくなり、恐ろしくひきつった状態に。

そんな私の姿を見て驚愕するヤンペルと実家の皆様。

しばらくするとその硬直状態もなんとかおさまり、触診を終えたアムチは、薬を処方するために一旦家に戻って行きました。

アムチが診てくれてから、それまでずっと続いていた腹部の刺すような激痛もなんとなくおさまりアムチの再訪を待ちました。


そしてアムチ2回目の訪問。

持って来てくれた薬をありがたく頂いてアムチが帰ろうとして席を立ったその瞬間!

しばらくおさまっていたあの恐ろしい刺すような痛みが腹部に戻って来たのです。

私にはまるでアムチという存在が悪霊のようなものの活動を抑えていたとさえ思えました。


夫にそれを話したところ「あのアムチはすごいって有名なんだよ。よくある話。」とあまり驚いてもいない様子でした。

ということで、すっかりアムチを力を信じた私。

とにかくアムチの薬を言われたとおりに飲んで安静にしていたところ、痛みが始まった次の日の昼にはすっかりと良くなったのでした。

私の激痛の原因は「ザンスカールの重いツァンパ」もしくは「ホンチェットの村人の私に対する噂」のどちらかだろうという恐ろしい診断結果が下されました。

「噂」は夫によれば「ミカ」と呼ばれる見えない負の力で、たくさんの人がある特定の人の事を喋ると、しゃべられた人がひどい状態に陥るというものだそうです。

外国人がめったに来ない我がホンチェット村に日本から来た嫁がチャダルでやって来て長い間滞在している、その嫁は背負子をしょって水を運びまくっているらしい。

こんな噂で私は病気になってしまったのでありましょうか。

でも確かに前回のザンスカール訪問でも全く同じ激痛が発症した事を考えると、あながち嘘と決めてかかるのも良くないかもしれません。

それにさらに恐ろしい事に、ホンチェット村には「ミカ」を意図的に送れる女性がいるらしいという事を義妹が教えてくれました。

「背負子をかついで水を運んでいた途中に、もしかしてこんな女性に声を掛けられなかった?」

という義妹の質問に、よくよく思い出してみると確かに私は激痛が発症する直前に水を運んでいて、その帰り道に初めてその女性に「外国人のお嫁さん~寒くない~?」と一言声をかけられ「寒くありません~!」と答えたのでした。


雪の日も水を運ぶ日本からやって来た嫁
Chaddar and zanskar i phone (69) (450x338)

村唯一の冬の水くみ場(小川)
Chaddar and zanskar i phone (70) (450x338)
私たちの家からは片道15分、往復30分はかかる道のりです。


「でも恨まれたりミカが送られて来たりする理由が全く思いあたらないんだけど・・・」と言う私に「理由などなくてもミカが送られてくることはあるのよ。ザンスカールのミカは特別強いからね、うちのティンレーもその人のミカにやられた事があるの。」と、またまた不思議で恐ろしすぎる義妹のコメント。

義妹はいつも真剣で性格がとても良い事で家族の中でも評判なので、個人的な恨みや感情で言っているとは到底思えませんでしたし、村でもその人はミカ送りで有名だそう。


ほんとかどうか、私に真実を知るすべはありませんが、あの痛みと治り方は尋常ではないことは自分が一番よく知っています。

愛しすぎる、でもちょっと恐ろしいザンスカール


とにかくホンチェット村での激痛のことは、きっと生涯忘れることはないでしょう。

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