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ラダははブログ ~ラダックで 母 奮闘~

ラダックの都「レー」でザンスカール人の夫と子供たちと過ごす毎日

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ラダックの子育て

レーに移り住んでから、子育てについて思うことです。
もちろんですが、日本の常識など、一切通用いたしません。
ラダックにはラダックの常識がございます。

①タンモ~タンモ~タンモ~
タンモーとは、「寒い、冷たい」という意味。
こちらの人は極端に寒さ対策をします。
特に頭と足。
外にでるときは、かならず耳まで隠れる帽子をかぶせなければいけません。
分厚い服を着せなくてはいけません。
靴下をはかせなければいけません。
もし、一つでも欠けていると、会う人会う人から「タンモー、タンモー、タンモー」と呪文のように声をかけられます。
知っている人からも、知らないから人も、100%全員からです。

先ほど、「出かけるときは」と書きましたが、実際は家の中でも、そんなに寒くない日でも、帽子をかぶせて、靴下をはかせて、分厚い服を着せなければいけないようです。
私はそんなに寒くないときは過度な防寒は避けたいと個人的に思っているので、家の中では帽子も靴下もはかせていません。
ということで、我が家に遊びに来るお客様は、「タンモータンモータンモー」と例の呪文をひたすら繰り返して帰られます。

でも「あの日本人母は、子供をあんなに薄着で過ごさせて、ヒドイ」といやな噂がたつのも悲しいので、あらかじめお客様が来ることがわかっているときは、帽子と靴下を直前に着せております。
最近「タンモー」恐怖症です。
早く夏にならないかな。

②出かけるときは・・・
出かけるときは、おでこに黒いものをつけて、汚くしなければいけません。
住み始めた初期の頃、なにもつけずに親戚のおうちにおじゃましたところ、大騒ぎ。
旦那さん、教えてよね(怒)。
今は外にでるときは、おでこにとりあえず何かつけて出かけるようにしています。
黒っぽいものなら何でも良いらしいです。
一番ポピュラーな黒いものは、炭。
おもむろにストーブに手を入れて指で炭をすくいとり、我が子のおでこにさっとひと塗り。
またあるときは、「アイシャドー」「アイブロウペンシル」。
こんなアイテムでも、黒っぽければ問題なく効果を発揮するそうです。
・・・伝統とかこだわりとかないのかしら、と心の中で思ったわたくしでした。

黒いものをつけていれば、汚く見えてかわいさ半減、悪い悪魔(?)がよってこないそうです。

③洋服は手作り
基本洋服は手作りの様子。
我が子には、日本からいろいろ持ってきている既製品を着ることが多いですが、親戚の方々が手編みのセーターや靴下や帽子やベストをどんどんとプレゼントしてくれます。
すっごいかわいくて、心がこもっていて、何ともありがたいのですが、みなさん一切サイズを気にせずに作ってくださるため、ほとんどはまりません。
・・・・ものすごく残念。
せっかくだからと下さった方の前で無理矢理着せようとしてみても、お肉に食い込んでいやがるし、なによりも装着することさえできません。
一生懸命のばしてみても、あまり効果なく、タンスの肥やしが増え続けています。
誰か我が子の名前入りの帽子など使ってくださる方いらっしゃいませんか。

そんな中、最近届いた最高にうれしい手作りグッズがあります。
それは、ザンスカール在住の夫のお母さんが手でよってくれた毛糸(by100%天然羊の毛!)で作られたシンプルなベスト(と靴下)。
生ひつじのにおいがします。
我が子は、ひつじと一緒に生活している気分に違いありません。
すごいかわいい上に、見た目も暖かそうで、「タンモー」対策にもなりますし、毎日着せています。
ですから、最近我が子を抱っこする度に、羊のかぐわしい香りを楽しんでいます。

ちなみに、靴下は2セット下さったのですが、2セットとも全くはまりません。

④もじゃもじゃの髪の毛
日本では、いつ最初に赤ちゃんの髪の毛を切るのでしょうか。
切った髪の毛でやわらかい筆を作ったりしますね。

我が子は今5ヶ月半ですが一度も髪の毛を切っていません。
生まれたときから髪の毛は多い方なのですが、その多い髪の毛が今は5センチ以上にのびています。
寝ころんだまま首を左右にすばやく動かすため、後頭部の髪の毛はもじゃもじゃです。
それこそ羊の毛のように玉状になっています。

わたしは彼の髪の毛を早く切ってあげたいのですが、夫および夫の親戚からすると、今の段階で切るのはあり得ないそうです。
いったいいつまで待てば良いのかと聞いたところ、3年待てとのことでした。
3年とは、ちょっと驚きました。
なんでも、髪の毛を切るタイミングは偉い人(お坊さん?それともアムチ?)に日付を聞いてからでないといけないそうです。
それが大体3才を迎える頃で、髪の毛を始めて切るときは、親戚中集まって儀式が執り行われるとのこと。

我が子のいとこのティンレー君(夫の一番下の弟さんの子供)は今2才半。
チャンディガールという、今の時期ものすごく暑いところに住んでいるため、長い長い髪の毛が暑くてたまらない、限界を超えている、ということで、急遽日取りを無理矢理決めてつい最近、例外的に2才半で髪の毛を切ったそうです。

息子が3才になったら、髪の毛が全部羊の毛玉みたいになって、大仏様のようになるのでは。

ちなみにこの習慣はおそらくザンスカールだけのものだと思います。隣人のチョロルちゃん(女の子)は2才ですが坊主頭ですから。
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