杏のこと
ここ1週間、我が家は杏祭りです。
我が家にも杏の樹を何本も植えているのですが、なにせ種から育てているもので実がなるのはまだ何年も何年も先。
今我が家で食べているあんずの多くは、日本語教室の生徒さんからの差し入れです。
ラダックの名産品といえば「あんず」。
春はあんずのお花見を楽しみ、夏は新鮮な生のあんずをいただく。
生のあんずを食べることができるのは、7月中旬から8月下旬にかけての約1ヶ月ほどですが、カチカチに乾燥させたあんずや、あんずの種である杏仁は一年中美味しく食べることができます。
また、杏の種から絞ったあんずオイルや、オーガニックの石鹸なんかも製品化されていて、私は個人的にものすごく気に入って使っています。
さて、こんな風にラダックを語る上では欠かすことのできないあんずですが、大きく分けて2種類にわかれます。
それは、チュリとパティン。
チュリもパティンもどちらも食用ですが、チュリはパティンよりも甘くなくて、一般的には生で食べるとしたらパティンの方が美味しいと言われています。
どちらかというとチュリにはその種に利用価値があり、パティンの種からオイルが抽出され、そのオイルはかつてラダックに他に油がなかった時代には食用油として使われていたのですが、今は体のマッサージとお祈り用のオイルランプに使われます。
チュリとパティンだったら、間違いなくパティンの方が高いです。
そのため、レーのバザールで見かけるジャムのほとんどは、よっぽどこだわりのジャム出ない限りチュリの果肉を使ったジャムだと思います。
さて次はパティンについてです。
パティンにも、私が知る限り最低2種類以上あります。
このお皿に2種類のパティンが乗っています。
わかるでしょうか、一つは小さく、赤よりのオレンジ色。
もう一つの種類は大きく薄いきいろ。
さて、どちらが美味しい(とされる)と思いますか?
おそらく多くの方が、小さくて赤オレンジの方を美味しそうと思われたと思います。
私も最初そう思いました。
別々に食べるとどちらも非常に美味しいのですが、意外かもしれませんが、食べ比べると断然薄きいろの大きい方のパティンの方が美味しいのです。
ちなみに、どちらもパティンと呼ばれるのですが、大きい方のパティンにはラクツェ・カルポという特別な名前が付いています。
ラクツェ・カルポとは「白い種」という意味。
これがまさに、二つの種類のパティンの種なのですが、白と黒のたね、一目瞭然ですよね。
もし生のあんずのシーズンにラダックに来られることがあったら、きっとレーのバザールでずらっとあんずを並べて売られているのをご覧いただけのですが、いろんな色、大きさのあんずをみて、どれを買っていいか迷ってしまう場合もあるかと思います。
残念ながら、ラクツェ・カルポは、いつも豊富にバザールに並んでいるわけではなく、売られていればラッキー!という感じです。
ぜひダメでもともと、あんずうりのおばちゃんが何種類もあんずを並べて売っていたら、「ラクツェ・カルポ、 ヨダレー?」(ラクツェ・カルポ ありますか?)と聞いてみてください。
きっと絶品のあんずを食べることができるはずです。
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| ラダックおすすめのお土産 | 18:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑