2016年カルギルのお花見調査報告
4月17日、18日の1泊2日の、カルギルのお花見調査の報告です。
あんずの花が咲いていないところ、満開のところ、咲き終わってしまったところなど、重要ポイントをくまなく回って調べてきました。
今回、私が大好きなガイド、ツプテンさんがカルギルに滞在していたので、お花の下見一緒に行こうよと誘って一緒に場所の確認などを行ってきました。
ツプテンさんより真剣に私に質問が。
ツプテンさん、真面目な顔で「日本の人はあんずの花を喜んで見に来るんだけど、なぜですか?ぼくの母親があんずの花をもしかして薬として使うために取りに来てるのじゃないかと考え込んでいましたけれど、そうなのですね?」
私「えっ・・・・・あんずの花に薬用効果を期待して見に来ていらっしゃるのでは決してないですよ。ただ美しい花を愛でるためですよ。」
ツプテンさん、ちょっと納得できない顔で「このあんずの花をみるためだけに、日本からカルギルまでですか・・・・・・・・・・・」
ラダックの人はもちろん、カルギルの人たちにあんずの花を愛でるという習慣はどうやら理解できないみたいです。
庭にはせっせとダリアとかマリーゴールドとか、そういう観賞用の花を植えるのに。
あんずの花は美しいけれど、あんずは見るものではなく食べるものとして考えられているので、ラダックの人たちはあんずの花をあまりありがたがらないのではないかというのが、私たちの話し合いの結論です。
ラダックやカルギルの人たちに無視されるあんずの花、17日は曇りでしたが、それでもこんな具合に撮れました。





この満開の花を気にしないなんて、不思議すぎる。
でもラダックの人たちにとっては私たち日本人がこんなにも大喜びするほうが不思議すぎるのでしょう。
17日の昼は曇りだったのですが、夜はなんと大量の雨が降り、風がビュービューふいていて、まさに嵐状態に。



18日もよい写真が撮れないねと、ちょっと残念な気持ちでいたのですが、18日は快晴でした。

17日に調査しなかった絶景の谷を訪問。

標高差があるので、満開の村もあれば・・・
まだつぼみの村も。

今この様子のつぼみだと、2週間後ぐらいまでは少しはお花が咲き残っていそうな感じです。
村歩きもちょっとしてみました。

カルギルは、雪山が近くて、山好きの私にはたまらない光景です。

朝の美しい光につつまれる、カルギルの町


カルギルはイスラムの町。
レーの雰囲気と全く異なります。
また、17日と同じ場所の調査に出かけたのですが、夜の間に吹いた風で満開だった花はすべて落ちていて、一晩でがらりと景色が変わっていて、こんなに変わるものなのかとギャツォさんも私もびっくり。
17日は満開だった場所。

赤く映っているところは全部咲き終わっています。
一番咲いている村を選んで、ギャツォさんと村歩きをしました。

あんずの花と雪山

咲きすぎていてモスクが見えないぐらい。

新緑の背景は満開の花。

まるで満開のお花の中に浮いているかのようなモスク

咲きまくり

車窓からお花見

あんずのお花の淡いピンクと、青すぎる空の色のコントラストが実に美しい。

というわけで、今年のお花見も大成功に終わったのでした。
カルギル、走行時間片道7時間と遠くて疲れますが、来年も是非また来たいと思います。
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