病院で精神崩壊した話
ラダックで病気になったとき、一番つらかったのは「入院」でした。
1週間は絶対に入院とドクターに言われ、そのつもりで覚悟を決めての入院だったのですが、2泊でリタイヤ。
ドクターの前で涙を流して迫真の演技で勝ち取り退院しました。
それほど苦痛だった2泊の入院。
まず環境ですが、個室なんてとんでもない、大きい病室に16台のベッド。
付き添いの人や入院患者の子供などが入れ代わり立ち代わりやってきて、大騒ぎで安静など不可能でした。
特に子供の大騒ぎには本当に困りました。
ベッドの上に靴であがり、叫んだり走り回ったり、挙句の果てに寝るころになって大音量のボリュームで携帯ゲーム。
ラダックの人たちの多くは子供を叱ったりすることがほとんどなく、親も周りの人もほったらかしなのです。
あまりに度が過ぎる子供に、見かねて「頭が痛いから静かにしてくれない?私・・・・頭が痛いのーーーーッ!」と私が注意をし、病室の人たちに怖がられました。
それとこれはしょうがないことなのですが、同じ病室に入院していたおばあさんが夜じゅう大きなしわがれ声で独り言を繰り返されていて、そのせいで大げさではなくほとんど眠れませんでした。
「牛、牛、牛・・・・・あんず、あんず、あんず、あんず・・・・ギャーーーー」といった感じでほんとに夜じゅう叫んでいたため、私だけではく、ほかの患者さんも頭を抱えて苦しんでいらっしゃいました。
昼になるとやってくるそのおばあさんの付き添いの人(たぶん娘)は、おばあさんが独り言を始めるとまさかの平手打ちを繰り返し、それを見るのもストレスでした。
病院では食事も出ないし、薬も買ってこないといけない。
当然自分で用意することができないため、ラダックの病院では夜を含めて常に誰かに付き添ってもらう必要があるのです。
三男直人をヤンペルに家で見てもらっているため、ギャツォさんに付き添って病院に泊まってもらったりする必要も出てきて、それも本当に申し訳なくて情けない気分で大変ストレスでした。
そして最大のストレスは汚いトイレ。
こんな状態で2泊もすれば、日本人だったらたぶん誰でも精神崩壊するかと思います。
勝手に退院してヤンペルにはずいぶん責められましたが、本当に病院無理!!!
二度と入院したくない、健康でいなければ、と今記事を書きながら改めて思っています。
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| 異文化体験記 | 17:23 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
レーの病院は今まで外から見るだけで、「想像してたより立派じゃん。病気になっても安心」などと思っていました。そうじゃなかったんですね・・。今年の夏は超悪い体調のまま、ラダックに行ってしまいましたが、入院しなくてよかった!!
サチさんが一日も早く回復されますよう、祈っています。
やっぱり医療水準は、住むときの最優先条件ですね・・。
| dechenmama | 2015/11/23 20:17 | URL |