ラダックで発生した災害のニュースを受けて、このブログを通じて毎日いろいろな方よりお見舞いのメッセージをいただきます。
本当にありがとうございます。
私の本拠地である
レーがめちゃくちゃな状態にあるということは、信じたくないですが事実です。
皆様からの励ましのメッセージを頂くと、少しづつではありますが前向きな気持ちになります。
この夏に壮大な遠征の計画をされていて今からまさに
レーに飛ばん・・とされていた時にデリーで洪水のニュースをお知りになり、やむなく計画を中止して、12日にご帰国された京都大学学士山岳会の阪本さんより、
レーの状況について詳しい情報を頂きました。
以下、頂きました貴重な情報です。
「8月5日に突然予測もしなかった激しい集中豪雨が
ラダック地方を襲い、樹木のほとんどない岩と砂の世界の
ラダックのあちこちで、8月6日未明より
土石流の洪水が発生。
ラダックの中心地の街
レー周辺の数多くの家屋が
土石流で埋まり、道路や橋もあちこちで崩壊。負傷者、死亡者、行方不明者が多数でているとのニュースを、8月朝の新聞やテレビの報道で知りました。基幹の道路であるManali- Lehの道路、Shrinagar - Kargil - Lehの道路も通行不能の状態におちいり、外部から
ラダックや
ザンスカールへの食料、燃料等の輸送も全く不可能な状態になりました。
----中略--
8月11日の現地ニュースでは、今回の災害における死亡者は166名、行方不明者400名以上と伝えられていました(その内、外国人の死亡者は23名)。
しかし、電気、電話、携帯電話等の施設も崩壊されており、未だ平常の通信手段がとれていない状態です。従って、
レーの街から離れた
ラダックや
ザンスカールの山村がどのような状態になっているのか、未だ詳しい情報が入手出来ていない状態の模様です。
レーの近辺に滞在していた観光客とトレーカーの約5000人の内、11日現在では約3500人が、民間航空機と空軍の飛行機でデリーに脱出させる事が出来たと報道されていました。しかし、ラダックや
ザンスカールの山の中を歩いていた外国人トレッカーとは殆ど連絡が取れていない模様で、安否が懸念されています。」
また、マナリの道路がつい先日何とか開通し物資などは徐々にやってきているというお話でした。
ですので、しばらくの間陸の孤島だったレーもようやくほかの地域との接触が可能になったようです。
私もいろいろな方より、レーに住むご友人の安否やレーの状況を心配されているというメールを頂いていたため、正確な情報を皆様にお知らせするべく、夫と連絡を取ろうと日夜電話をかけていたのですが、非常に通信状態が悪く、ずっとつながりませんでした。
ようやく12日の午後に途切れ途切れではありますが話をすることができました。
夫も、レーで被害にあわれた方のために奔走している様子でしたが、町で災害でお亡くなりになられた方のご遺体を目にすることも何度かあったようで非常に落ち込んでいました。
また、テントで暮らす人たちは、次なる災害やおそらく発生するであろう疫病をとても心配して過ごしていらっしゃると行っていました。
不謹慎かもしれませんが、8ヶ月の我が子を育てている母親としては日本に帰国していて不幸中の幸いだったなぁと正直に思ってしまいました。
早くもラダックのために募金を募っていただいている会社や団体の方々が活動を始めてくださっていると聞きました。
私もラダックのためにできることは精一杯させていただくつもりです。
阪本さんをはじめ、ラダックを愛してくださっている方に感謝の気持ちで涙が出て来そうです・・・・。

阪本さん、本当にお疲れ様でした。
情報の掲載の許可を頂き心より感謝しています。